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    PROFILE

    JUNJI KATOH

    810-0011
    福岡市中央区高砂1-20-10
    第2小林ビル702 T-BASE
    Mail info@sldv.jp

    1970年生まれ。高校まで京都で過ごし大学入学のため長崎へ。卒業後営業職に就き、写真家を目指して専門学校九州ビジュアルアーツ写真学科入学。福岡市内の写真事務所に勤務後、写真事務所サン・ルゥ・ド・ヴァレンヌ設立。こどもの頃、眠る時にはいつも豹のぬいぐるみを抱いていました。大人になった今、いつもカメラを持ち歩きます。写真のこと、気軽にご相談下さい。

    加藤 淳史

    FILMを使おう!

     学生のころ、写真の話をするとKodakの話題になるのはあたりまえのことでした。
     Kodak社はFILMはもちろん、レンズ、カメラ、カラー印画紙、モノクロ印画紙、現像液……、写真に関する製品はほとんど創っていたので、写真を撮ると知らないうちにKodak製品に触れていたのです。
     写真を学び始めたとき、モノクロFILMはKodakのTRI-Xを使って、現像液はKodakのD-76で現像して、私はなぜかKodak製品を選んでいました。Kodak製のレンズ、コマーシャルエクターはいつか使ってみたいあこがれのレンズでした。

     2012年1月、このKodak社(米国)に会社更生法適用のニュースが流れましたが、事業の整理をしていくことで運営を続けると聞き少し安心をしていました。それから8ヶ月後の2012年8月、Kodak社がFILM部門を売却!と報道されています。今後、Kodak FILMの生産、供給はどうなってしまうのでしょう。
     写真はデジタルカメラで撮影できて、不自由無く写真として存在させることが可能です。
     FILMで撮る写真は不自由な部分もありますが、FILMの生産を存続させる価値はあると感じます。
     今日はカラーでいくか、モノクロにするか。感度は100でいいか400も必要か。撮影に出かける前から、撮影が始まっているように思います。
     FILMを使う写真の文化が少しでも永く続くことを望みます。

     

    Kodak Film

    12.09.02

    Saint-Loup-de-Varennes|加藤 淳史

    雨には負けた!

     クレインフィールドひまわり
     2011年に開催した第3回こどもカフェ福岡でお世話になった、ひまわり生産者の鶴野さんに会ってきました。
     先日の大雨の影響が心配だったのです。
     彼が生産の拠点としているのは久留米市で、太刀洗の役場にも近い場所です。
     新聞やテレビでの報道を見ると、太刀洗町は大変な被害が出ている様子でした。
     電話してみようかとも思いましたが、とにかく会いに行こうと車を走らせていました。
     途中の道は被害の影響を感じさせない綺麗な状態でした。
     この様子だと影響は受けていないのかもと少し明るい気持ちになりました。
     以前お邪魔した時の記憶をたどりながら、川沿いの堤防の道を走っていました。
     川岸の草木は綺麗なみどり色で、どろをかぶった形跡も無く、報道での映像が信じられないほどでした。
     見覚えのある分かれ道を進み、しばらくすると彼の作業場がみえました。
     車を止めバックミラーを見ると彼の姿があり、まずは元気に作業をしていたので一安心です。
     彼に近づくと『なんで〜?』とビックリした表情です。
     私はそんな彼に『雨大丈夫やったかな〜と思って』となんともセンスの無い一言を口にしていました。
     『いや〜。あんだけ降られるとどうしようもない。がんばらないかんとやっと気持ちを切り替えれた』
     『毎年台風などの自然の力に負けることは、ある程度想定してるので少々は平気やけど、ここまでやられるとさすがにへこんだ』
     『2〜3日前に来てたら、ごめんけど帰って』と言ったと思うと彼は話してました。
     『雨には負けた!でも止まったら終わりやから続けるしか無いんよ』
     『継続はチカラなり!この言葉好きなんよ』と彼。
     元気づけようと会いに行った彼から元気をもらって帰ってきました。
     写真は2011年撮影
     
     
     
     

    12.07.19

    Saint-Loup-de-Varennes|加藤 淳史

    ノックの帽子屋

    ノックの帽子
    先日立ち寄った写真屋さんの一角で、出張帽子屋さんが展示、販売をされていました。
    普段は帽子をかぶることが少ない坊主頭の私は昨年、頭皮にひどい日焼けをしてしまい痛い目にあいました。
    そんなことも月日が経つとわすれてしまい、日々を過ごしていたのです。
    カウンターでカラーネガフィルムの現像の仕上がりを受け取り、振り返ると魅力的な帽子が展示されていました。
    昨年の日焼けの記憶がよみがえり、帽子を手に入れるチャンスなのか、そんなタイミングなのかと職人さんに声をかけてみました。
    今回の出張で彼の作る帽子は、帆布を使ったベレー帽とパナマ草を使ったパナマ帽でした。
    パナマ帽の生地はエクアドルから調達しているそうで、彼も買い付けに何度か足を運んだそうです。
    エクアドルではおっちゃんがパナマ草を編み込んでいて、一枚の生地を作るのに数日かかることもあるそうです。
    この帽子もその生地を使っていると聞きました。
    遠く離れた国で編み込まれた生地が、別の国の職人さんの手で帽子になることに、なにかひかれるものを感じました。
    今年手に入れたノックの帽子を大切にしていきたいと思います。
    今年は秋も福岡に出張するそうです。秋の色味と素材が楽しみです。

    12.06.20

    Saint-Loup-de-Varennes|加藤 淳史

    夜の雲に始める覚悟!

    HP0514_019
    ホームページの運用を考えつつも、始めることを延ばしのばしにしてきました。
    私自身のホームページやブログのイメージが明確にできなかったのです。
    そして、とうとうその日がやってきました。
    きっかけは、Web Design & Directionの仕事をしている横山洋平氏との出会いからです。
    出会いのタイミングと始める覚悟が重なったのだと思います。
    私の写真や会話からこのホームページをイメージしてくれました。
    事務所の屋号に拝借したSaint-Loup-de-Varennes(サン・ルゥ・ド・ヴァレンヌ)は、
    フランスのブルゴーニュ地方にある村の名前です。
    写真が誕生したのは1826年の7月ごろではないかとされています。
    186年ほど前にこの名前の村で写真は誕生したのです。
    写真の発明や発展に関わったすべての人に感謝の気持ちをわすれない様に成長していければと思います。
    そしてこのホームページの制作を引き受けてくれた横山洋平氏に感謝です。
    一緒にこのホームページを育てていきましょうと心強い言葉をくれました。
    今日6月1日は写真の日です。2012年のこの日をホームページ公開の日に選びました。
    みなさま宜しくお願いします。

    12.06.01

    Saint-Loup-de-Varennes|加藤 淳史