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    PROFILE

    JUNJI KATOH

    810-0011
    福岡市中央区高砂1-20-10
    第2小林ビル702 T-BASE
    Mail info@sldv.jp

    1970年生まれ。高校まで京都で過ごし大学入学のため長崎へ。卒業後営業職に就き、写真家を目指して専門学校九州ビジュアルアーツ写真学科入学。福岡市内の写真事務所に勤務後、写真事務所サン・ルゥ・ド・ヴァレンヌ設立。こどもの頃、眠る時にはいつも豹のぬいぐるみを抱いていました。大人になった今、いつもカメラを持ち歩きます。写真のこと、気軽にご相談下さい。

    加藤 淳史

    GGG’15

    銀ギラAg 12th Photo Exhibitionのお知らせです。
    12回目となる写真展、今回の課題は『北九州にゆかりある文学者からイメージする写真』です。
    私はリリー・フランキー氏を選ばせていただきました。
    リリーさんから私がイメージした写真を、バライタ印画紙にて表現しています。
    バライタ印画紙は、保存性が高かく奥行きのあるモノクロ表現ができる印画紙です。
    写真用品店でのフィルム、印画紙、薬品の品揃えの減少、価格の上昇などで制限が出てきましたが、
    バライタ印画紙にプリントした写真は、やっぱりいいと思うのです。
    約一ヶ月の展示になりますので、お時間ありましたら足を運んでみてください。

    15.01.29

    Saint-Loup-de-Varennes|加藤 淳史

    旅立つ日

     母(義母)がこの家から出かける最期の日はとても寒い朝でした。
     冷たく澄んだ空気の中、旅立っていきました。

     遥か遠く西の方角、10京光年も先にある場所だそうです。
     お寺の住職がお参りに来てくださり、教えてくれました。

     『お母さんいってらっしゃい、80年間おつかれさまでした、今までありがとうございました』

     そう言って見送りました。
     
     2014年12月末の出来事で年賀状、喪中のお知らせができなかった失礼をお許しください。
     受け取らせて頂いた皆様からの年始の挨拶は励みとなり、助けていただきました。
     ありがとうございました。

    15.01.09

    Saint-Loup-de-Varennes|加藤 淳史

    雨の『写真の日』に想うこと

     2013年6月1日の『写真の日』は早めの梅雨入りで雨が降っています。
     昨日『加藤さんにとって写真ってなんですか?』と質問されました。
     正確には昨日頂いていたメールの最後にこの質問が記されていたのです。
     このメールに気づいたのが今朝だったのですが、すぐには答えを返信することができなかったのです。
     『今日は写真の日なので一日考えて、今日中に答えを出します』と返信していました。
     窓の外は雨が降っているので家の中でじっくり考えようかと思いましたが、
    今日から開催の『時を削る』東松照明展を見るために出かけることにしました。
     初日なので込み合うだろうと予想していたのですが、雨のせいか時間帯が良かったのか人は少なく、
    大きくプリントされた作品を一枚一枚ゆっくり見ることができました。
     私にとっての写真とはなにか?
     今まではこの質問には『出口の見えない迷路』と答えることが多かったのです。
     雨の『写真の日』に想うこと。
     私にとって写真とは『出口の無い迷路』なのだと思います。
     60年撮り続けた東松氏の写真を振り返りながら『写真の日』を過ごすことができました。

    GR

    13.06.01

    Saint-Loup-de-Varennes|加藤 淳史

    執筆すること。

    ただいま発売中のふくおか経済3月号には、エスプレッソVol.11が綴じ込んであります。
    ふくおか経済誌の別冊で、年に2回のペースで発行されている大人のためのライフスタイル応援マガジンです。
    ふくおか経済編集部から電話があり、『エスプレッソの特集で愛用品について語ってもらう企画を予定しているので、加藤さんの愛用品について写真と文章を提供してもらえませんか?』とお話をいただきました。
    愛用品の写真を撮るのはいくつかのパターンがすぐに思いつきましたが、文章を書くのは少々時間がかかりそう。
    締め切り前に数回の推敲を行えるくらいの文章の量だったのですが、印刷された自分の文章を読むと、もう少し読みやすくできたのかなと反省点もありました。
    このような機会を与えてもらえたことに感謝です。
    お時間ありましら書店にて ふくおか経済3月号を手に取ってみてください。
    私の愛用品はカメラですが、弁当箱や万年筆、ラジコンヘリにボルサリーノと多岐にわたる大人の愛用品の奥深さについつい読み込んでしまいました。
    エスプレッソVol.11の他の紙面撮影も担当させていただき、ありがとうございました。
    文章の学校』で学んだことで、執筆する勇気を持てたのだと思います。

    文章と写真

    13.03.10

    Saint-Loup-de-Varennes|加藤 淳史

    文章のチカラ

     文章と写真作品は似ているように思います。
     文章を書くことと写真作品を創ることが似ているように思うのです。
     文章を学べば、会話でも伝えたいことがより伝わりやすくなるのではと考えていました。
     メールを送るとき、写真展をするときの挨拶文、作品についての想いを書くことも楽しくなるのではとも。
     日々の生活で文章は大切で、文章を学ぶことで相手が伝えたいことも理解しやすいのではとも考えました。
     『文章の学校』に通うことはそんな想いからはじまりました。
     文章を学ぶことは、いままで開けずにいた引き出しに手を伸ばすことだったのです。
     文章を学んでいくうちに、文章と写真の共通点が見えた瞬間がありました。
     どちらも苦労することや、なんども見直す作業です。
     他にも表現しづらいなにかが見えたのです。
     最後まで読んでもらえる文章を書くこと。
     印象に残る写真を撮ること。
     文章と写真、どちらもそれが達成できたときの喜びにも共通点があるように思うのです。
     『文章の学校』で学ぶこと、なにかに気づく時間だったと思います。

     
     
     

    文章の学校

    12.09.17

    Saint-Loup-de-Varennes|加藤 淳史

    FILMを使おう!

     学生のころ、写真の話をするとKodakの話題になるのはあたりまえのことでした。
     Kodak社はFILMはもちろん、レンズ、カメラ、カラー印画紙、モノクロ印画紙、現像液……、写真に関する製品はほとんど創っていたので、写真を撮ると知らないうちにKodak製品に触れていたのです。
     写真を学び始めたとき、モノクロFILMはKodakのTRI-Xを使って、現像液はKodakのD-76で現像して、私はなぜかKodak製品を選んでいました。Kodak製のレンズ、コマーシャルエクターはいつか使ってみたいあこがれのレンズでした。

     2012年1月、このKodak社(米国)に会社更生法適用のニュースが流れましたが、事業の整理をしていくことで運営を続けると聞き少し安心をしていました。それから8ヶ月後の2012年8月、Kodak社がFILM部門を売却!と報道されています。今後、Kodak FILMの生産、供給はどうなってしまうのでしょう。
     写真はデジタルカメラで撮影できて、不自由無く写真として存在させることが可能です。
     FILMで撮る写真は不自由な部分もありますが、FILMの生産を存続させる価値はあると感じます。
     今日はカラーでいくか、モノクロにするか。感度は100でいいか400も必要か。撮影に出かける前から、撮影が始まっているように思います。
     FILMを使う写真の文化が少しでも永く続くことを望みます。

     

    Kodak Film

    12.09.02

    Saint-Loup-de-Varennes|加藤 淳史

    雨には負けた!

     クレインフィールドひまわり
     2011年に開催した第3回こどもカフェ福岡でお世話になった、ひまわり生産者の鶴野さんに会ってきました。
     先日の大雨の影響が心配だったのです。
     彼が生産の拠点としているのは久留米市で、太刀洗の役場にも近い場所です。
     新聞やテレビでの報道を見ると、太刀洗町は大変な被害が出ている様子でした。
     電話してみようかとも思いましたが、とにかく会いに行こうと車を走らせていました。
     途中の道は被害の影響を感じさせない綺麗な状態でした。
     この様子だと影響は受けていないのかもと少し明るい気持ちになりました。
     以前お邪魔した時の記憶をたどりながら、川沿いの堤防の道を走っていました。
     川岸の草木は綺麗なみどり色で、どろをかぶった形跡も無く、報道での映像が信じられないほどでした。
     見覚えのある分かれ道を進み、しばらくすると彼の作業場がみえました。
     車を止めバックミラーを見ると彼の姿があり、まずは元気に作業をしていたので一安心です。
     彼に近づくと『なんで〜?』とビックリした表情です。
     私はそんな彼に『雨大丈夫やったかな〜と思って』となんともセンスの無い一言を口にしていました。
     『いや〜。あんだけ降られるとどうしようもない。がんばらないかんとやっと気持ちを切り替えれた』
     『毎年台風などの自然の力に負けることは、ある程度想定してるので少々は平気やけど、ここまでやられるとさすがにへこんだ』
     『2〜3日前に来てたら、ごめんけど帰って』と言ったと思うと彼は話してました。
     『雨には負けた!でも止まったら終わりやから続けるしか無いんよ』
     『継続はチカラなり!この言葉好きなんよ』と彼。
     元気づけようと会いに行った彼から元気をもらって帰ってきました。
     写真は2011年撮影
     
     
     
     

    12.07.19

    Saint-Loup-de-Varennes|加藤 淳史

    ノックの帽子屋

    ノックの帽子
    先日立ち寄った写真屋さんの一角で、出張帽子屋さんが展示、販売をされていました。
    普段は帽子をかぶることが少ない坊主頭の私は昨年、頭皮にひどい日焼けをしてしまい痛い目にあいました。
    そんなことも月日が経つとわすれてしまい、日々を過ごしていたのです。
    カウンターでカラーネガフィルムの現像の仕上がりを受け取り、振り返ると魅力的な帽子が展示されていました。
    昨年の日焼けの記憶がよみがえり、帽子を手に入れるチャンスなのか、そんなタイミングなのかと職人さんに声をかけてみました。
    今回の出張で彼の作る帽子は、帆布を使ったベレー帽とパナマ草を使ったパナマ帽でした。
    パナマ帽の生地はエクアドルから調達しているそうで、彼も買い付けに何度か足を運んだそうです。
    エクアドルではおっちゃんがパナマ草を編み込んでいて、一枚の生地を作るのに数日かかることもあるそうです。
    この帽子もその生地を使っていると聞きました。
    遠く離れた国で編み込まれた生地が、別の国の職人さんの手で帽子になることに、なにかひかれるものを感じました。
    今年手に入れたノックの帽子を大切にしていきたいと思います。
    今年は秋も福岡に出張するそうです。秋の色味と素材が楽しみです。

    12.06.20

    Saint-Loup-de-Varennes|加藤 淳史