学生のころ、写真の話をするとKodakの話題になるのはあたりまえのことでした。
Kodak社はFILMはもちろん、レンズ、カメラ、カラー印画紙、モノクロ印画紙、現像液……、写真に関する製品はほとんど創っていたので、写真を撮ると知らないうちにKodak製品に触れていたのです。
写真を学び始めたとき、モノクロFILMはKodakのTRI-Xを使って、現像液はKodakのD-76で現像して、私はなぜかKodak製品を選んでいました。Kodak製のレンズ、コマーシャルエクターはいつか使ってみたいあこがれのレンズでした。
2012年1月、このKodak社(米国)に会社更生法適用のニュースが流れましたが、事業の整理をしていくことで運営を続けると聞き少し安心をしていました。それから8ヶ月後の2012年8月、Kodak社がFILM部門を売却!と報道されています。今後、Kodak FILMの生産、供給はどうなってしまうのでしょう。
写真はデジタルカメラで撮影できて、不自由無く写真として存在させることが可能です。
FILMで撮る写真は不自由な部分もありますが、FILMの生産を存続させる価値はあると感じます。
今日はカラーでいくか、モノクロにするか。感度は100でいいか400も必要か。撮影に出かける前から、撮影が始まっているように思います。
FILMを使う写真の文化が少しでも永く続くことを望みます。