先日立ち寄った写真屋さんの一角で、出張帽子屋さんが展示、販売をされていました。
普段は帽子をかぶることが少ない坊主頭の私は昨年、頭皮にひどい日焼けをしてしまい痛い目にあいました。
そんなことも月日が経つとわすれてしまい、日々を過ごしていたのです。
カウンターでカラーネガフィルムの現像の仕上がりを受け取り、振り返ると魅力的な帽子が展示されていました。
昨年の日焼けの記憶がよみがえり、帽子を手に入れるチャンスなのか、そんなタイミングなのかと職人さんに声をかけてみました。
今回の出張で彼の作る帽子は、帆布を使ったベレー帽とパナマ草を使ったパナマ帽でした。
パナマ帽の生地はエクアドルから調達しているそうで、彼も買い付けに何度か足を運んだそうです。
エクアドルではおっちゃんがパナマ草を編み込んでいて、一枚の生地を作るのに数日かかることもあるそうです。
この帽子もその生地を使っていると聞きました。
遠く離れた国で編み込まれた生地が、別の国の職人さんの手で帽子になることに、なにかひかれるものを感じました。
今年手に入れたノックの帽子を大切にしていきたいと思います。
今年は秋も福岡に出張するそうです。秋の色味と素材が楽しみです。
ノックの帽子屋
12.06.20